質問03
- Qご相談致します、よろしくお願いいたします。
母のことでご相談いたします。
2年半程前に、**病院にてパーキンソン病と診断され、薬を頂いて飲んでいます。
現在、右手が震え、やや前屈みで歩くものの、日常生活は普通に送っております。が、最近、精神異常ではないかと思うほど、思い込みが激しく、家族一同困惑しております。ひとつの考えに捕らわれていて、誰が否定しても自分の考えを捨てず、思い込んで、目つきが変わり、手も激しく震えて異様な感じになります。攻撃の対象となっている父は、病気だから仕方ない、と、我慢していますが、そのうち、父までもおかしくなるのでは、と心配です。また、妄想のような母の話を始終聞かされるのも耐えられません。これはパーキンソン特有のことで、しかたないのでしょうか、それとも精神科を受診すべきなのでしょうか。
パーキンソンと言われてからは、本などで勉強致しましたが、「担当の先生とよく相談して、二人三脚でいきましょう」と書かれていても、母が「3時間待ちの3秒治療だわ」とこぼすほど混んでいる病院で相談ができるとも思えません。このまま出される薬を飲んでいていいのか不安もあります。
どこに相談していいか解らず、途方に暮れていましたが、幸い、このホームページを見つけてすがる思いでご相談させていただきました。
<母の生活状況>
現在7*歳。**家。**年前から*を始め、**。**年、多額(**)の****をして、**とそれに*****を*年かけて**。去年**。
<母の症状の経過>
3年前の夏、「片足が擦るような感じの時がある」、と言い出す。秋、**の神経内科でパーキンソンと言われる。
本人はかなりショックを受けていた。仕事に差し障るほどの震えがあるわけではなく、薬嫌いもあって、薬を飲みたがらなかったが、進行するのが恐ろしくて飲み出す。
その頃****が本決まりになる。**と**の**への****迫った*月、水すら飲み込めなくなって緊急入院。ほとんど歩けなくなる。あらゆる検査をしたが原因不明。1か月入院。
退院後半年ほどしてやっと今の状態にまで回復する。
母の症状が落ち着いた頃、父が**の会の仲間(**達)と頻繁に遊びに行ったこともあり、母は、父が店のお金を使い込んでいるに違いないと思い込む。
以来、2年近く、ちょっとでも父の姿が見えないと、他の人に30分ごとにどこへ行ったか聞き、また、行く可能性のある場所<床屋など>へ電話をしたりして、異常に探し回る。父がお金を使い込んでいるということを、ほかの家族に、何度もこそこそと話し、いくら否定しても聞かず、「みんなで口裏あわせてる」と言う。
近くに住む親戚も、母と会った後に「おかしい。異常よ。」と言うくらい話がそのことだけになっている。ただ、店の仕事(接客)は普通にできている。最近は、かなりましになったが、それでも何かきっかけがあると(見覚えのないカードの請求書など)、同じようになる。
パーキンソンにはストレスがよくないそうですが、**の**、*の**という、大きなストレスをしょい、さらに自分で心配事(父のこと)をつくっていては、ますます悪くなる一方のような気がします。
父は監視されているのを、病気だから、とあきらめていますが、父までもおかしくならないか心配になります。
非常に長くなって申し訳ありません。
・母の症状は、病気のせいでしかたないのでしょうか
・その場合、話は否定しないで聞いていた方がいいのでしょうか
・また、病院はこのままでいいのでしょうか。薬も今のままでいいのでしょうか。
手や足のうごきだけみて、「かわりないですね」というだけの診察、ときくと、正直、不安があります。体を動かすように、と言う勧めなど無く、<気楽にね>とおっしゃるだけだそうです。
信頼して二人三脚で・・と言う関係でないためか、00さんもパーキンソンだが良くなったらしい、と聞くと、目の色変えて、どこかしら、聞いてみないと、と言っています。かといって、神経内科があるのは、「大病院」である以上、結局どこもおなじでしょうか。
ただし、母は権威に弱いので、もし、パーキンソンの第一人者というような方がいらっしゃれば、教えてください。 - A
「インターネット病気個別ご相談」お答えします。
メール拝読致しました。
大変お困りのこととお察し致します。悩んでおられる精神症状をすべて「パーキンソン病」によるものと考えておられるようですが、純粋な「パーキンソン病」だけでこれだけの精神症状が出ることはむしろ珍しいです。
「パーキンソン病」ではその病気だけでも、それから、むしろその治療薬を不用意に急激に投与した場合などに精神症状が目立つことがあります。しかし、この精神症状はご質問者の述べられている症状とは随分と違います。
昼間に見られることもありますが、「パーキンソン病」の場合は大概は夜間に「昔の家族や知人」、「さまざまな動物」があたかも本当に出てくるように感じられる、一時的な幻覚という形で出ることが多いです。
「昔の家族や知人」というのは患者さんご自身の子供さんのことも多いのですが「昔の」というくらいで現在は大人になられている子供さんの小さいころの姿が現れてくることが多いようです。
ですから、夜中になってだれも居ないところに向かって「**ちゃん、そんなところ走ったら危ないよ」などと声をかける姿を周りの人が見受けてびっくりすることもあります。
「パーキンソン病」による幻覚の場合は夜、知人が現れることもありますがやはりその知人が若いころの姿を見ることが多いようです。壁などに向かってしきりに話をしているのです。
「パーキンソン病」の場合、幻覚の対象が動物のこともあります。目の前にある風呂敷包みをウサギやネコと間違えて追いかけてみたり、場合によっては大きな牛が出てきたりします。
「パーキンソン病」の幻覚のもうひとつの特徴は精神分裂病(統合失調症)でみられるような総天然色のカラフルな幻覚以外に白黒(モノクロ)の幻覚が多いです。これも「パーキンソン病」の幻覚の特徴です。出てくる牛やウサギ、ネコなどが真っ黒だったりするのです。
「パーキンソン病」の精神症状というのはほとんどが上記のような「幻覚」です。しかも、多くは一過性で、一時的なもので、薬の調合などがうまく行けば出なくなるのが普通です。
それから、あとになって冷静に何が出てきたと話をしてくれますし、ご自分でも「おかしいな、幻覚だったのかもしれない」などと了解されていることが多いです。
ですからご質問者が述べられているような精神症状は「パーキンソン病」によるものばかりとは考えにくいです。
「パーキンソン病」がストレスにより悪化しているという捕らえ方もかなりずれていると思われます。ストレスが良いわけではありませんがストレス自体が「パーキンソン病」を悪化させているというほどのものではありません。
「思い込みが激しく、ひとつの考えに捕らわれていて、誰が否定しても自分の考えを捨てず、思い込んで目つきが変わり、手も激しく震えて異様な感じになる」という状態はむしろかなり根深い精神症状で、頭ごなしに否定しても治るものではありません。妄想を駆り立てるような聴き方を避け、軽く受け流すように対応するのが良いでしょう。
妄想を惹起しないよう出かける場合には前もって用件や行き先を丁寧に説明しておくなどの工夫も必要です。
「パーキンソン病」の専門家よりは精神科の専門医と相談されるのが筋ではありますが、精神科の専門医に正確な診断をしてもらったからといってすぐ治るというものでもなく、なかなか治療には難しい面があり、専門家の治療に対して過大な期待は禁物です。
なお、「パーキンソン病」の日本の権威者は何と言っても元**大学の****先生が有名ですが、現在は東京の病院長をなさっていてとてもご多忙のことと思われ、個々の患者さんの相談にこと小まめに対応される余裕があるとは考えられませんので、いきなりの受診はお勧め出来ません。
お母様が言われるような「3時間待ちの3秒治療」のような病院ではなく、じっくりと相談に乗ってくれる医師を探されるのがむしろ得策と考えます。
以上、今回のお答えとさせて頂きます。
どうぞ、お大事になさって下さい。
